みんな今までありがとう。
こんな気持ちになるなんて。
僕は資格をとって天使になることにしたよ。
今度、みんなに会うときは天国の話しをしてあげるね。
神様のことや、天使のこと、女神様のこと。
たくさん話してあげる。
それでね、実はこの前、実習に行ってきたんだよ。
みんな裸でさ。
体毛は全部剃らないといけないんだって。
毛が1本でも残っていたら強制的に帰らされるんだ。
厳しいと思うかもしれないけど、それぐらい天使はシビアなんだ。
みんな、ゆで卵みたいにツルツルでさ。
キレイだったなぁ。
僕は絶対にこのキビしい試験に合格して、天使になってやるんだぁ。
2010年12月24日金曜日
回転寿司
回転寿司に行く。
「へいらっしゃい!お好きな席へどうぞ!」
そう言われ、僕は席につく。
ブォオオーン
けたたましい音とともに僕が回転する。
寿司は回らず、僕が寿司のまわりを回る。
反時計まわり。
しかも意外と速い。
そしてなぜか醤油皿や醤油、ガリやお茶パックが入った湯飲みなどは逆回転。
取れない!
6チャンス目ぐらいで醤油皿は取れた。
醤油が取れない!
8チャンス目ぐらいで、やっとこさ醤油が取れた!
やった!
ガリは諦めよう。
醤油皿に醤油を入れる。
ぴちゃぴちゃぴちゃっ
回転の振動で醤油がこぼれる。
むずかしい。
並んでる寿司へ僕が回る。
マグロが食べたい。
取れない!
ぜんぜん取れない!
がんばって掴んだのは本日のおすすめの味噌汁の札。
飲みたくない。
あった場所へ戻す。
戻せない!
むずかしい!
再び標的をマグロに絞る。
ん?
気のせいかな?
寿司も回転してる。
いや、気のせいじゃない!
確実に回転してる!
しかも僕が回転してる逆方向に。
もっと取れない!
そのうち僕の席が上下運動を開始する。
メリーゴーランドみたい。
難易度が一気に上がる。
ついでに僕も上がる。
そして下がる。
寿司を捕らえるタイミングは、もう点でしかない。
もう何でもいいから食べたい!
集中して手を伸ばす。
本日のおすすめの味噌汁の札。
後ろへ投げ捨てる。
次!
がんばって掴む!
やっと寿司を掴んだ!
マグロだ!
醤油をつける。
いや醤油全部こぼれてる!
仕方ないのでそのまま食べる。
メリーゴーランドに乗ってマグロを食べる。
気持ち悪い。
もう店出ようと思い、店員を呼ぶ。
店員も馬鹿なのか反対周りに歩いている。
「おぁぃ…」
2周目。
「そ…」
2周目半で回転と上下運動が止まる。
プッシュゥゥー
レジでお会計。
「お会計は105円でございまぁーす!」
安い!!
「へいらっしゃい!お好きな席へどうぞ!」
そう言われ、僕は席につく。
ブォオオーン
けたたましい音とともに僕が回転する。
寿司は回らず、僕が寿司のまわりを回る。
反時計まわり。
しかも意外と速い。
そしてなぜか醤油皿や醤油、ガリやお茶パックが入った湯飲みなどは逆回転。
取れない!
6チャンス目ぐらいで醤油皿は取れた。
醤油が取れない!
8チャンス目ぐらいで、やっとこさ醤油が取れた!
やった!
ガリは諦めよう。
醤油皿に醤油を入れる。
ぴちゃぴちゃぴちゃっ
回転の振動で醤油がこぼれる。
むずかしい。
並んでる寿司へ僕が回る。
マグロが食べたい。
取れない!
ぜんぜん取れない!
がんばって掴んだのは本日のおすすめの味噌汁の札。
飲みたくない。
あった場所へ戻す。
戻せない!
むずかしい!
再び標的をマグロに絞る。
ん?
気のせいかな?
寿司も回転してる。
いや、気のせいじゃない!
確実に回転してる!
しかも僕が回転してる逆方向に。
もっと取れない!
そのうち僕の席が上下運動を開始する。
メリーゴーランドみたい。
難易度が一気に上がる。
ついでに僕も上がる。
そして下がる。
寿司を捕らえるタイミングは、もう点でしかない。
もう何でもいいから食べたい!
集中して手を伸ばす。
本日のおすすめの味噌汁の札。
後ろへ投げ捨てる。
次!
がんばって掴む!
やっと寿司を掴んだ!
マグロだ!
醤油をつける。
いや醤油全部こぼれてる!
仕方ないのでそのまま食べる。
メリーゴーランドに乗ってマグロを食べる。
気持ち悪い。
もう店出ようと思い、店員を呼ぶ。
店員も馬鹿なのか反対周りに歩いている。
「おぁぃ…」
2周目。
「そ…」
2周目半で回転と上下運動が止まる。
プッシュゥゥー
レジでお会計。
「お会計は105円でございまぁーす!」
安い!!
2010年12月19日日曜日
秋の鹿は笛に寄る
歩道橋を渡ろうと階段をのぼっていたら、ランドセルを背負った5、6人の男の子たちが一斉に浣腸をしてきた。
僕は薄っぺらいチノパンを穿いていたので、男の子達の指は僕の肛門を貫いた。
僕のお尻からどす黒い血が吹き出す。
それを見て男の子達も吹き出す。
階段でお尻を押さえながらうずくまる僕。
ランドセルから何やら取りだす一人の男の子。
他の男の子達が僕を取り押さえる。
必死でもがく僕。
ちっちゃい声で「せーのっ」っていう一人の男の子。
ズブクシュッ!!
女の子みたいな悲鳴をあげる僕。
手を叩きながら爆笑する男の子達。
そして僕のアナルに縦笛を突き刺した一人の男の子。
アナルに突き刺さった縦笛からピョロピョロって鳴る音。
またもや手を叩きながら爆笑する男の子達。
ピョロピョロって音が鳴る縦笛をアナルに突き刺している僕。
爆笑する男の子達。
僕のアナルに突き刺さっている縦笛がピョロピョロって鳴る。
爆笑する男の子達。
アナルに突き刺さっている縦笛をピョロピョロって鳴らす僕。
秋の鹿は笛に寄る。
そんなことを思い出す僕。
僕は薄っぺらいチノパンを穿いていたので、男の子達の指は僕の肛門を貫いた。
僕のお尻からどす黒い血が吹き出す。
それを見て男の子達も吹き出す。
階段でお尻を押さえながらうずくまる僕。
ランドセルから何やら取りだす一人の男の子。
他の男の子達が僕を取り押さえる。
必死でもがく僕。
ちっちゃい声で「せーのっ」っていう一人の男の子。
ズブクシュッ!!
女の子みたいな悲鳴をあげる僕。
手を叩きながら爆笑する男の子達。
そして僕のアナルに縦笛を突き刺した一人の男の子。
アナルに突き刺さった縦笛からピョロピョロって鳴る音。
またもや手を叩きながら爆笑する男の子達。
ピョロピョロって音が鳴る縦笛をアナルに突き刺している僕。
爆笑する男の子達。
僕のアナルに突き刺さっている縦笛がピョロピョロって鳴る。
爆笑する男の子達。
アナルに突き刺さっている縦笛をピョロピョロって鳴らす僕。
秋の鹿は笛に寄る。
そんなことを思い出す僕。
2010年12月7日火曜日
うやひ先生の相談コーナー
「はい、今日もたくさんのおハガキありがとう!それでは、さっそく1枚目のおハガキを読ませていただきます。」
こんにちは。うやひ先生。
わたしは小学六年生の女子です。
最近わたしのクラスの男子たちがわたしのことをマグマ大使と呼んできます。
やめてとずっと言っているのですが、それでもやめようとしません。
どうしたらいいでしょうか?
ちなみに、うやひ先生は小学生のころにあだ名とかつけられたことはありますか?
「う~ん…マグマ大使ねぇ…。ねぇねぇもしかしたらさぁ、君のクラスの男の子たちはさぁ、君のことが気になっちゃってるのかもしれないよ。君がピカピカに光って見えるからついつい羨ましくて意地悪したくなっちゃうんだよぉ。でも本当に嫌だったら担任の先生に相談するのもいいかもねぇ」
「ちなみに先生の小学生のころのあだ名はねぇ。コロスとかシネだったんだよ!」
こんにちは。うやひ先生。
わたしは小学六年生の女子です。
最近わたしのクラスの男子たちがわたしのことをマグマ大使と呼んできます。
やめてとずっと言っているのですが、それでもやめようとしません。
どうしたらいいでしょうか?
ちなみに、うやひ先生は小学生のころにあだ名とかつけられたことはありますか?
「う~ん…マグマ大使ねぇ…。ねぇねぇもしかしたらさぁ、君のクラスの男の子たちはさぁ、君のことが気になっちゃってるのかもしれないよ。君がピカピカに光って見えるからついつい羨ましくて意地悪したくなっちゃうんだよぉ。でも本当に嫌だったら担任の先生に相談するのもいいかもねぇ」
「ちなみに先生の小学生のころのあだ名はねぇ。コロスとかシネだったんだよ!」
2010年11月30日火曜日
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
僕は世界を変えることができる。
その方法を最近知った。
それは
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
て言いながら太ももを叩き、天に向けて両手を挙げるんだ。
僕は試しに商店街でやってみた。
そしたらはじめは何コイツみたいな感じで見られていたけど、しだいに…。
魚屋も肉屋も薬屋もヤクザもパチンコ屋もニイチャンもネエチャンも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
おばあちゃんもおじいちゃんも子供もサラリーマンも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
ラーメン屋のオヤジも冴えないアルバイターもおばはんも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
警察官もホームレスも呼び込みしてるニイチャンも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
みんなで、みんなで
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
これで世界を変えられる。
僕はそう確信している。
その方法を最近知った。
それは
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
て言いながら太ももを叩き、天に向けて両手を挙げるんだ。
僕は試しに商店街でやってみた。
そしたらはじめは何コイツみたいな感じで見られていたけど、しだいに…。
魚屋も肉屋も薬屋もヤクザもパチンコ屋もニイチャンもネエチャンも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
おばあちゃんもおじいちゃんも子供もサラリーマンも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
ラーメン屋のオヤジも冴えないアルバイターもおばはんも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
警察官もホームレスも呼び込みしてるニイチャンも
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
みんなで、みんなで
「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」
これで世界を変えられる。
僕はそう確信している。
2010年11月28日日曜日
2010年11月21日日曜日
2010年11月16日火曜日
お前の後輩
最近お前の後輩が一人暮らしを始めた。
そしてお前は後輩の家に遊びに行ったんだ。
「へぇ~、綺麗じゃんか!思ったより広いな!」
後輩:「そうですかぁ?物置くと狭いっすよ。」
そしてお前は聞いたんだ。
「ごはんとかどうしてんの?自炊?」
お前の後輩は答えた。
後輩:「いや~金ないし、料理できないんで鼻くそ食べてます。」
「ははは、何言ってんだよ!」
お前は最初冗談だと思ったんだよな…。
あのビンを見つけるまでは…。
「おい、このビンなんだよ。」
後輩:「だから言ってるじゃないですか、鼻くそですよ。ボク鼻くそ食ってるってさっき言ったじゃないですか。」
「え?マジなの?」
後輩:「マジっすよ。今やボクの主食ですからね。」
お前の後輩は悪びれる様子もなくそう答えたんだよな。
「鼻くそって美味しいの?」
後輩:「美味しいわけないじゃないですか!何言ってんすか、まったく。」
続けてお前の後輩は聞いたんだったよな。
後輩:「食べてみます?」
そしてお前は鼻くそを食べてみることにしたんだ。
ペロっ
「うわぁぁぁ!おヴェー!!」
お前はゲロを吐いたんだったよな。
そしてお前は夜空を見上げつぶやいたんだ。
「あぁ、今日は満月だったんだな…」
そしてお前は後輩の家に遊びに行ったんだ。
「へぇ~、綺麗じゃんか!思ったより広いな!」
後輩:「そうですかぁ?物置くと狭いっすよ。」
そしてお前は聞いたんだ。
「ごはんとかどうしてんの?自炊?」
お前の後輩は答えた。
後輩:「いや~金ないし、料理できないんで鼻くそ食べてます。」
「ははは、何言ってんだよ!」
お前は最初冗談だと思ったんだよな…。
あのビンを見つけるまでは…。
「おい、このビンなんだよ。」
後輩:「だから言ってるじゃないですか、鼻くそですよ。ボク鼻くそ食ってるってさっき言ったじゃないですか。」
「え?マジなの?」
後輩:「マジっすよ。今やボクの主食ですからね。」
お前の後輩は悪びれる様子もなくそう答えたんだよな。
「鼻くそって美味しいの?」
後輩:「美味しいわけないじゃないですか!何言ってんすか、まったく。」
続けてお前の後輩は聞いたんだったよな。
後輩:「食べてみます?」
そしてお前は鼻くそを食べてみることにしたんだ。
ペロっ
「うわぁぁぁ!おヴェー!!」
お前はゲロを吐いたんだったよな。
そしてお前は夜空を見上げつぶやいたんだ。
「あぁ、今日は満月だったんだな…」
2010年11月10日水曜日
ビーフンとレッツゴリラ
ビーフンという響きが面白くて一人でずっとニヤニヤしていました。
ビーの後にフンって凄いイイ!
誰が何のためにこの言葉をつくったんだろう。
いわば言葉の悪戯。
ちょっと気になったのでビーフンの謎を迫りにレッツゴリラ!
僕は母親の自転車でビーフン王国へ行くことにしました。
ビーフン王国に到着した僕はさっそくビーフン王子のもとへ。
僕:「すいません。ビーフン王子はいらっしゃいますか?」
ビーフン門番:「今はパトロール中だからいないよ。けど、もうすぐ帰ってくると思うからここで待つといいよ。」
僕:「ありがとうございます。待たせていただきます。」
僕は門のところでビーフン王子の帰りを待つことにしました。
待つこと5分。
遠くのほうからビーフン王子が地面スレスレの低空飛行でやってきました。
服やズボンは泥や何やらで汚れています。
僕:「こんにちわビーフン王子。ビーフンの謎を知りに日本からやってきました。さっそく質問したいのですが、どうして地面スレスレの低空飛行をされていらっしゃったのですか?」
ビーフン王子:「うん。それはね、オイラは王子でしょ?でも王子だからって偉そうにしたくないわけ、民衆と同じ目線にたって物事を考えたいわけね、それで思いついたのが低空飛行なのよ。」
そう言うとビーフン王子は親指を立てて、ウィンクをしました。
あ、コイツ馬鹿なんだなって瞬時にわかったので、適当に相槌うって自宅にレッツゴリラしました。
ビーの後にフンって凄いイイ!
誰が何のためにこの言葉をつくったんだろう。
いわば言葉の悪戯。
ちょっと気になったのでビーフンの謎を迫りにレッツゴリラ!
僕は母親の自転車でビーフン王国へ行くことにしました。
ビーフン王国に到着した僕はさっそくビーフン王子のもとへ。
僕:「すいません。ビーフン王子はいらっしゃいますか?」
ビーフン門番:「今はパトロール中だからいないよ。けど、もうすぐ帰ってくると思うからここで待つといいよ。」
僕:「ありがとうございます。待たせていただきます。」
僕は門のところでビーフン王子の帰りを待つことにしました。
待つこと5分。
遠くのほうからビーフン王子が地面スレスレの低空飛行でやってきました。
服やズボンは泥や何やらで汚れています。
僕:「こんにちわビーフン王子。ビーフンの謎を知りに日本からやってきました。さっそく質問したいのですが、どうして地面スレスレの低空飛行をされていらっしゃったのですか?」
ビーフン王子:「うん。それはね、オイラは王子でしょ?でも王子だからって偉そうにしたくないわけ、民衆と同じ目線にたって物事を考えたいわけね、それで思いついたのが低空飛行なのよ。」
そう言うとビーフン王子は親指を立てて、ウィンクをしました。
あ、コイツ馬鹿なんだなって瞬時にわかったので、適当に相槌うって自宅にレッツゴリラしました。
2010年11月7日日曜日
チョビヒゲ先生
以前から首が少し痛かったのでマッサージを受けるため、近所の整体に行きました。
受付を済ませ、いざベッドへ。
僕の担当の先生は50代ぐらいのチョビヒゲが生えた男の先生でした。
「今日はどうされました?」
「ちょっと首が痛くて…。」
「そうですか。それではうつ伏せになってお待ちください。」
うつ伏せになって待っていると、
「それでは、身体をほぐしていきまーす。」
と言って、チョビヒゲ先生がやってきました。
そしてチョビヒゲ先生は僕の肩の辺りから揉みほぐしはじめました。
「強さは大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。」
そんな会話をしながら、肩から背中、そして腰を順番にほぐしてもらいました。
そしてお尻の辺りに差し掛かったとき、徐々にチョビヒゲ先生の手つきがおかしくなってきました。
ときには強く、ときにはやさしく、つかず離れず、円を画くように僕のお尻を必要以上に揉みしだきました。
「先生ちょっと!」
と僕は言ったのですが、チョビヒゲ先生は
「大丈夫、大丈夫。安心して身体を預けて。」
と菩薩像みたいな微笑みで言ってくるので、僕は身も心も預けることにしました。
すると僕の身体が徐々に火照ってくるではありませんか。
「強さは大丈夫ですか?」
チョビヒゲ先生は僕に聞きました。
「はい…。絶妙です…。」
と僕は答えました。
「キスしていい?」
チョビヒゲ先生は僕に聞きました。
「はい、先生…。」
と僕は照れながら答えました。
そしてチョビヒゲ先生は、そっと僕にキスをしました。
チョビヒゲ先生のキスは徐々に激しさを増し、スペインのフラメンコの様に情熱的なものに変貌していきました。
「どう?よかった?」
チョビヒゲ先生は僕に聞きました。
「はい、気持ちよかったです…。」
気が付いたら僕のパンツはビショビショになっていました。
受付を済ませ、いざベッドへ。
僕の担当の先生は50代ぐらいのチョビヒゲが生えた男の先生でした。
「今日はどうされました?」
「ちょっと首が痛くて…。」
「そうですか。それではうつ伏せになってお待ちください。」
うつ伏せになって待っていると、
「それでは、身体をほぐしていきまーす。」
と言って、チョビヒゲ先生がやってきました。
そしてチョビヒゲ先生は僕の肩の辺りから揉みほぐしはじめました。
「強さは大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。」
そんな会話をしながら、肩から背中、そして腰を順番にほぐしてもらいました。
そしてお尻の辺りに差し掛かったとき、徐々にチョビヒゲ先生の手つきがおかしくなってきました。
ときには強く、ときにはやさしく、つかず離れず、円を画くように僕のお尻を必要以上に揉みしだきました。
「先生ちょっと!」
と僕は言ったのですが、チョビヒゲ先生は
「大丈夫、大丈夫。安心して身体を預けて。」
と菩薩像みたいな微笑みで言ってくるので、僕は身も心も預けることにしました。
すると僕の身体が徐々に火照ってくるではありませんか。
「強さは大丈夫ですか?」
チョビヒゲ先生は僕に聞きました。
「はい…。絶妙です…。」
と僕は答えました。
「キスしていい?」
チョビヒゲ先生は僕に聞きました。
「はい、先生…。」
と僕は照れながら答えました。
そしてチョビヒゲ先生は、そっと僕にキスをしました。
チョビヒゲ先生のキスは徐々に激しさを増し、スペインのフラメンコの様に情熱的なものに変貌していきました。
「どう?よかった?」
チョビヒゲ先生は僕に聞きました。
「はい、気持ちよかったです…。」
気が付いたら僕のパンツはビショビショになっていました。
面接にて…
ガチャリ。
僕:「失礼します。」
面接官:「よろしくお願いします。」
僕:「よろしくお願いします。」
面接官「お掛けください。」
僕:「はい、失礼します。」
面接官「それではさっそく質問に参りたいと思います。」
僕:「はい。」
面接官「なぜピエロになろうと思ったのですか?」
僕:「ピエロになろうと思ったことはありません。自然とピエロになっていました。」
面接官:「それはなぜだと思いますか?」
僕:「それは人に嫌われたくない、好かれたい、そういう思いが人一倍強いからだと思います。」
面接官:「自分自身は納得しているのですか?」
僕:「納得はしていません。けどピエロにならないと自分のことを好きになってくれる人はいないと思います。」
面接官:「なぜそう思うのですか?」
僕:「本当の自分は陰湿で卑屈で暗い人間だからです。」
面接官:「それでは今は本当の自分とかけ離れているということですか?」
僕:「はい、そうです。本当の自分とはかけ離れていると思います。自分としてはピエロになんかなりたくないというのが正直な気持ちです。」
面接官:「人に優しいということですか?」
僕:「周りの人からすればそういう風にとらえる人がいるかも知れません。けれど私は人に優しくしようなどサラサラ思ったことはありません。自分自身に優しいだけです。」
面接官:「つらいと思ったことは?」
僕:「はい、その場は楽しいのですが、やっぱり一人になると心を削られた感覚に陥り、つらいと感じてしまいます。」
面接官:「そうですか。それでは何か質問はありますか?」
はい、自分を殺すにはどうしたらいいですか?
僕:「失礼します。」
面接官:「よろしくお願いします。」
僕:「よろしくお願いします。」
面接官「お掛けください。」
僕:「はい、失礼します。」
面接官「それではさっそく質問に参りたいと思います。」
僕:「はい。」
面接官「なぜピエロになろうと思ったのですか?」
僕:「ピエロになろうと思ったことはありません。自然とピエロになっていました。」
面接官:「それはなぜだと思いますか?」
僕:「それは人に嫌われたくない、好かれたい、そういう思いが人一倍強いからだと思います。」
面接官:「自分自身は納得しているのですか?」
僕:「納得はしていません。けどピエロにならないと自分のことを好きになってくれる人はいないと思います。」
面接官:「なぜそう思うのですか?」
僕:「本当の自分は陰湿で卑屈で暗い人間だからです。」
面接官:「それでは今は本当の自分とかけ離れているということですか?」
僕:「はい、そうです。本当の自分とはかけ離れていると思います。自分としてはピエロになんかなりたくないというのが正直な気持ちです。」
面接官:「人に優しいということですか?」
僕:「周りの人からすればそういう風にとらえる人がいるかも知れません。けれど私は人に優しくしようなどサラサラ思ったことはありません。自分自身に優しいだけです。」
面接官:「つらいと思ったことは?」
僕:「はい、その場は楽しいのですが、やっぱり一人になると心を削られた感覚に陥り、つらいと感じてしまいます。」
面接官:「そうですか。それでは何か質問はありますか?」
はい、自分を殺すにはどうしたらいいですか?
2010年11月6日土曜日
人生に翻弄された男
おしりの穴から茶色い汁が出てきました。
これはコーラかな?と思ったので飲んでみることに。
ゴクッゴクッ
やっぱりウンコの汁でした。
2時間後…。
あれ?すごい元気になってる!
疲れとかもとれてるし、頭もバッチリ冴えてる!
これを商品にしたら売れるぞ!!
2年後…。
はやく出したらんかいボケッ!!
僕のまわりを大人たちが囲んでいる。
前面ガラス張りの部屋で白衣を着た学者達がマイクで叫ぶ。
出すもん出さねえと帰れねえぞ!
ノルマはちゃんと守らんかいっ!
次々と罵声を浴びせてくる。
「もう無理です~。家に帰してください~。」
家に帰りたかったら後10本分は出したらんかい!
「もう出ないです~。おしりが痛いです~。」
仕方ねえな、10分休憩!
学者達は次々とドアから出ていきました。
そして僕が、エグっひくっと泣いていると白衣を着た女性が近づいてきました。
これでも飲んで元気出して。
それは僕がさっき出した汁でした。
出したてホヤホヤよ。こんなの見つかったら大変なことになるから早く飲んで。
僕は急いで汁を飲み干しました…。
20年後…。
「それが母さんとの最初の出会いだったんだよ。」
子供達はニヤニヤしている。
「父さんは本当に幸せ者だなぁって、つくづく思うよ。」
これはコーラかな?と思ったので飲んでみることに。
ゴクッゴクッ
やっぱりウンコの汁でした。
2時間後…。
あれ?すごい元気になってる!
疲れとかもとれてるし、頭もバッチリ冴えてる!
これを商品にしたら売れるぞ!!
2年後…。
はやく出したらんかいボケッ!!
僕のまわりを大人たちが囲んでいる。
前面ガラス張りの部屋で白衣を着た学者達がマイクで叫ぶ。
出すもん出さねえと帰れねえぞ!
ノルマはちゃんと守らんかいっ!
次々と罵声を浴びせてくる。
「もう無理です~。家に帰してください~。」
家に帰りたかったら後10本分は出したらんかい!
「もう出ないです~。おしりが痛いです~。」
仕方ねえな、10分休憩!
学者達は次々とドアから出ていきました。
そして僕が、エグっひくっと泣いていると白衣を着た女性が近づいてきました。
これでも飲んで元気出して。
それは僕がさっき出した汁でした。
出したてホヤホヤよ。こんなの見つかったら大変なことになるから早く飲んで。
僕は急いで汁を飲み干しました…。
20年後…。
「それが母さんとの最初の出会いだったんだよ。」
子供達はニヤニヤしている。
「父さんは本当に幸せ者だなぁって、つくづく思うよ。」
しげきん
しげきんにつれられて居酒屋に飲みに行った。
僕ら二人はカウンターの席に座り、お酒を注文。
思い切って僕はしげきんに質問をしてみた。
「しげきんは、ずっと独身ですよね。結婚とか考えたりしないんですか?」
しげきんはおしぼりで顔を拭きながら答えた。
「みゃー、べちゅにきゃんぎゃえちぇにゃいわけじゃにゃいけぢょー…」
「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」
「べちゅにきゃんぎゃえちぇにゃいわけじゃにゃい。」
「へぇー。過去に結婚したいなーとか思った人はいなかったんですか?」
「みゃー、いにゃいっちぇこちょぢぇみょにゃいきゃにゃー…」
「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」
「みゃー、いにゃいっちぇきょちょぢぇみょにゃいきゃにゃー…」
「へぇー。話は変わるんですけど、しげきんは子供の頃とかに何か得意な科目とかあったんですか?」
「みゃー、ちゃんちゅうきゃにゃ…」
「ちゃんちゅうって何ですか?算数の事ですか?」
「うん、ちゃんちゅうぎゃちゅぎょいちょきゅいぢゃっちゃにゃー…」
「すいません、聞こえづらいんで、もう一回お願いします。」
「ちぇいうきゃ、ちゃっききゃりゃちゅぎょいちゃべりゅにょちゅきゃりぇるんぢゃけぢょ…」
「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」
「みょーやぢゃっ!!おみゃえちょ飲みにきゅりゅちょちゅきゃれりゅっ!!」
そう言い残して、しげきんは帰ってしまった。
あとで謝らないと。
僕ら二人はカウンターの席に座り、お酒を注文。
思い切って僕はしげきんに質問をしてみた。
「しげきんは、ずっと独身ですよね。結婚とか考えたりしないんですか?」
しげきんはおしぼりで顔を拭きながら答えた。
「みゃー、べちゅにきゃんぎゃえちぇにゃいわけじゃにゃいけぢょー…」
「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」
「べちゅにきゃんぎゃえちぇにゃいわけじゃにゃい。」
「へぇー。過去に結婚したいなーとか思った人はいなかったんですか?」
「みゃー、いにゃいっちぇこちょぢぇみょにゃいきゃにゃー…」
「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」
「みゃー、いにゃいっちぇきょちょぢぇみょにゃいきゃにゃー…」
「へぇー。話は変わるんですけど、しげきんは子供の頃とかに何か得意な科目とかあったんですか?」
「みゃー、ちゃんちゅうきゃにゃ…」
「ちゃんちゅうって何ですか?算数の事ですか?」
「うん、ちゃんちゅうぎゃちゅぎょいちょきゅいぢゃっちゃにゃー…」
「すいません、聞こえづらいんで、もう一回お願いします。」
「ちぇいうきゃ、ちゃっききゃりゃちゅぎょいちゃべりゅにょちゅきゃりぇるんぢゃけぢょ…」
「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」
「みょーやぢゃっ!!おみゃえちょ飲みにきゅりゅちょちゅきゃれりゅっ!!」
そう言い残して、しげきんは帰ってしまった。
あとで謝らないと。
2010年10月21日木曜日
カラス
カラスと交信してみました。
カラスは人間がつけた名称で、本当は日本語で言うとキャラッペマスチャランオペソニクアンというらしいです。
僕はキャラッペマスチャランオペソニクアンのハニザボンニサイロッブリ(人間でいう名前)と話をしました。
キャラッペマスチャランオペソニクアンのハニザボンニサイロッブリはキャラッペマスチャランオペソニクアンのサカタホヤングリヌカチンップと交尾がしたいらしいのですが、キャラッペマスチャランオペソニクアンのサカタホヤングリヌカチンップの父親のキャラッペマスチャランオペソニクアンのシンコウニンダイヤラナンコソーに物凄く反対されているらしいです。
なので僕はキャラッペマスチャランオペソニクアンのサカタホヤングリヌカチンップの父親のキャラッペマスチャランオペソニクアンのシンコウニンダイヤラナンコソーを説得しようかとキャラッペマスチャランオペソニクアンのハニザボンニサイロッブリに聞いたのですが、ウンナモドリスタンナカゾーモニクッハ(人間)だからいいと言われました。
やはり価値観は合わないようですね。
カラスは人間がつけた名称で、本当は日本語で言うとキャラッペマスチャランオペソニクアンというらしいです。
僕はキャラッペマスチャランオペソニクアンのハニザボンニサイロッブリ(人間でいう名前)と話をしました。
キャラッペマスチャランオペソニクアンのハニザボンニサイロッブリはキャラッペマスチャランオペソニクアンのサカタホヤングリヌカチンップと交尾がしたいらしいのですが、キャラッペマスチャランオペソニクアンのサカタホヤングリヌカチンップの父親のキャラッペマスチャランオペソニクアンのシンコウニンダイヤラナンコソーに物凄く反対されているらしいです。
なので僕はキャラッペマスチャランオペソニクアンのサカタホヤングリヌカチンップの父親のキャラッペマスチャランオペソニクアンのシンコウニンダイヤラナンコソーを説得しようかとキャラッペマスチャランオペソニクアンのハニザボンニサイロッブリに聞いたのですが、ウンナモドリスタンナカゾーモニクッハ(人間)だからいいと言われました。
やはり価値観は合わないようですね。
2010年10月17日日曜日
マザーさんの往復ビンタは痛い
布団の中に入り、本を読んでいる僕。
ふと気付くと枕元にマザーさんが立っていた。
「どうしたんですか?」
と僕が聞くとマザーさんは
「突然来てしまってすいません。実はあなたに言いたいことがあって来ました。」
「言いたいこと?なんですか言いたいことって?」
「はい。いいですか、よく聞いていてください。あなたは今、人一倍孤独を恐れていませんか?一人が嫌だとは思っていませんか?他者によくみられたいという思いが強くないですか?」
「いや、そんなことはないと思いますけど…。どうしてですか?」
「はい、近頃のあなたを見ているとそんな気がしてならないのです。」
「まぁ、思いあたらないこともないような…。」
と僕が曖昧なことを言っていると、マザーさんは
「もっと孤独になりなさい。一人になりなさい。そしてもっともっとストイックになりなさい。あなたは一人で何かを行動するのが少なすぎる。無駄を省きなさい、今の君には映画も音楽も友達も本もテレビも恋人もいりません。もっと自己を高めなさい。もっと自分で自分を考えなさい。」
と無表情で言った。
そしてマザーさんは突然、僕の襟首をつかみ、持ち上げ、僕の心に往復ビンタをした。
「何するんですかっ!?」
僕がビックリしていると、マザーさんは
「それでは、ごきげんよう。」
と言い残し、そのまま帰ってしまった。
マザーさんのビンタはヴィンタって呼んだほうがいいぐらい痛かった。
ふと気付くと枕元にマザーさんが立っていた。
「どうしたんですか?」
と僕が聞くとマザーさんは
「突然来てしまってすいません。実はあなたに言いたいことがあって来ました。」
「言いたいこと?なんですか言いたいことって?」
「はい。いいですか、よく聞いていてください。あなたは今、人一倍孤独を恐れていませんか?一人が嫌だとは思っていませんか?他者によくみられたいという思いが強くないですか?」
「いや、そんなことはないと思いますけど…。どうしてですか?」
「はい、近頃のあなたを見ているとそんな気がしてならないのです。」
「まぁ、思いあたらないこともないような…。」
と僕が曖昧なことを言っていると、マザーさんは
「もっと孤独になりなさい。一人になりなさい。そしてもっともっとストイックになりなさい。あなたは一人で何かを行動するのが少なすぎる。無駄を省きなさい、今の君には映画も音楽も友達も本もテレビも恋人もいりません。もっと自己を高めなさい。もっと自分で自分を考えなさい。」
と無表情で言った。
そしてマザーさんは突然、僕の襟首をつかみ、持ち上げ、僕の心に往復ビンタをした。
「何するんですかっ!?」
僕がビックリしていると、マザーさんは
「それでは、ごきげんよう。」
と言い残し、そのまま帰ってしまった。
マザーさんのビンタはヴィンタって呼んだほうがいいぐらい痛かった。
2010年9月13日月曜日
2010年9月7日火曜日
変なおじさん
地下に逃げ込むと変なおじさんがいました。
昔は力があっただの、日本は牙を抜かれただの、一人でブツブツ壁に向かって喋っています。
外は豪雨だったので、しばらくここにいようと思っていた僕にとって、へんなおじさんは邪魔でしかたがありません。
なので変なおじさんを落ちていた鉄パイプで殴りつけました。
「ぶっ壊してやる。ぶっ壊してやる。」
そう言って、何度も何度も殴りつけました。
しかし変なおじさんは嬉しそうな顔をしています。
「なぜ殴られているのに嬉しそうな顔をしているのですか?」
そう尋ねると、変なおじさんは、
「おじさんはね、君に未来を壊して欲しかったんだ。君がおじさんの未来を壊してくれたから、物凄く嬉しいんだよ。」
僕は変なおじさんが何を言っているのかわかりません。
「実はおじさんはね、君の未来なんだ。未来の君はおじさんなんだ。だからおじさんは君に未来を変えて欲しかったんだ。」
「じゃあ、おじさんは僕ってことですか?」
「うん、おじさんは君なんだ。やっぱりおじさんは過去の自分に期待してよかった。やっぱりおじさんを変えてくれるのは過去の自分だけだったんだ。ありがとう。昔の僕。」
そういうと変なおじさんはぐったりして動かなくなりました。
そして僕はそのあと、警察にパクられてしまいました。
警察の人に
「違うよ。あれは、未来の僕だったんだよ!」
と必死で訴えたのですが、誰も聞いてはくれません。
警察の人の話によると、変なおじさんは本当に変なおじさんだったみたいです。
昔は力があっただの、日本は牙を抜かれただの、一人でブツブツ壁に向かって喋っています。
外は豪雨だったので、しばらくここにいようと思っていた僕にとって、へんなおじさんは邪魔でしかたがありません。
なので変なおじさんを落ちていた鉄パイプで殴りつけました。
「ぶっ壊してやる。ぶっ壊してやる。」
そう言って、何度も何度も殴りつけました。
しかし変なおじさんは嬉しそうな顔をしています。
「なぜ殴られているのに嬉しそうな顔をしているのですか?」
そう尋ねると、変なおじさんは、
「おじさんはね、君に未来を壊して欲しかったんだ。君がおじさんの未来を壊してくれたから、物凄く嬉しいんだよ。」
僕は変なおじさんが何を言っているのかわかりません。
「実はおじさんはね、君の未来なんだ。未来の君はおじさんなんだ。だからおじさんは君に未来を変えて欲しかったんだ。」
「じゃあ、おじさんは僕ってことですか?」
「うん、おじさんは君なんだ。やっぱりおじさんは過去の自分に期待してよかった。やっぱりおじさんを変えてくれるのは過去の自分だけだったんだ。ありがとう。昔の僕。」
そういうと変なおじさんはぐったりして動かなくなりました。
そして僕はそのあと、警察にパクられてしまいました。
警察の人に
「違うよ。あれは、未来の僕だったんだよ!」
と必死で訴えたのですが、誰も聞いてはくれません。
警察の人の話によると、変なおじさんは本当に変なおじさんだったみたいです。
2010年9月3日金曜日
2010年8月22日日曜日
2010年7月25日日曜日
2010年7月18日日曜日
エルボー道場
エルボー道場に入門初日。
ドアをノックして中に入ると、ちょうど館長の肘田さんにお会いしました。
肘田:「おお!君は今日からか!わからないことがあったらすぐに聞いてね!よろしくね!」
緊張と不安でいっぱいだったのですが肘田さんの優しい言葉で少し安心しました。
総額6万円した胴着に着替え、肘田さんの元へ向かいました。
肘田さんは館長室でコーヒーを飲まれていました。
そして立っている僕を見ると、
肘田:「おお!似合うじゃないか!ビシッとしていいねぇ。あ、ちょっと言い忘れてたことあるから、座ってもらえるかな。」
と言って僕を椅子に座らせました。
肘田:「いや実はね、うちに入門する人に必ず買ってもらってるんだけど…。」
肘田さんはおもむろに自分の後ろから、肘のサポーターを取り出しました。
肘田:「これちょっと値段はするんだけど、外国製のいいやつだから。」
僕:「おいくらなんですか?」
肘田:「4万円ぐらいかなぁ…。」
僕:「へぇ~。なるほど…。でも、ちょっと今持ち合わせがなくて…。」
肘田:「だいじょぶ!だいじょぶ!今払ってってことじゃないから!分割でも全然いいしさ!」
僕:「でも4万円はちょっと払えないかも…。」
肘田:「だいじょぶ!だいじょぶ!う~ん、じゃあ今日は特別に3万円でいいよ!」
僕:「え?3万円ですか?うーん。」
肘田:「あ!それだったらもう1個サポーター付けるしさ。」
僕:「はぁ。」
肘田:「え?ダメ?」
僕:「いやダメってわけじゃないですけど…。」
肘田:「君なんなの?入門したんだよね?みんな付けてるんだよ?」
僕:「じゃあ…。わかりました。」
肘田:「え?今わかったって言った?」
僕:「はい……。」
肘田:「じゃあ早速だけど、これにサインしてもらっていい?」
僕:「ハンコとか無いんですけど…。」
肘田:「だいじょぶ!だいじょぶ!拇印でいいから!」
そして僕は肘田さんに言われるがままにサインをし、拇印を押しました。
今振り返ると、もしかしたら騙されていたんじゃないかなぁなんて思うことはありますが、
その時の僕はまだ気づいていなかったのでした。
ドアをノックして中に入ると、ちょうど館長の肘田さんにお会いしました。
肘田:「おお!君は今日からか!わからないことがあったらすぐに聞いてね!よろしくね!」
緊張と不安でいっぱいだったのですが肘田さんの優しい言葉で少し安心しました。
総額6万円した胴着に着替え、肘田さんの元へ向かいました。
肘田さんは館長室でコーヒーを飲まれていました。
そして立っている僕を見ると、
肘田:「おお!似合うじゃないか!ビシッとしていいねぇ。あ、ちょっと言い忘れてたことあるから、座ってもらえるかな。」
と言って僕を椅子に座らせました。
肘田:「いや実はね、うちに入門する人に必ず買ってもらってるんだけど…。」
肘田さんはおもむろに自分の後ろから、肘のサポーターを取り出しました。
肘田:「これちょっと値段はするんだけど、外国製のいいやつだから。」
僕:「おいくらなんですか?」
肘田:「4万円ぐらいかなぁ…。」
僕:「へぇ~。なるほど…。でも、ちょっと今持ち合わせがなくて…。」
肘田:「だいじょぶ!だいじょぶ!今払ってってことじゃないから!分割でも全然いいしさ!」
僕:「でも4万円はちょっと払えないかも…。」
肘田:「だいじょぶ!だいじょぶ!う~ん、じゃあ今日は特別に3万円でいいよ!」
僕:「え?3万円ですか?うーん。」
肘田:「あ!それだったらもう1個サポーター付けるしさ。」
僕:「はぁ。」
肘田:「え?ダメ?」
僕:「いやダメってわけじゃないですけど…。」
肘田:「君なんなの?入門したんだよね?みんな付けてるんだよ?」
僕:「じゃあ…。わかりました。」
肘田:「え?今わかったって言った?」
僕:「はい……。」
肘田:「じゃあ早速だけど、これにサインしてもらっていい?」
僕:「ハンコとか無いんですけど…。」
肘田:「だいじょぶ!だいじょぶ!拇印でいいから!」
そして僕は肘田さんに言われるがままにサインをし、拇印を押しました。
今振り返ると、もしかしたら騙されていたんじゃないかなぁなんて思うことはありますが、
その時の僕はまだ気づいていなかったのでした。
2010年7月5日月曜日
即ファブリーズだ!!
前々から変な匂いがしていたので、足の匂いを嗅いでみました。
すると足の指の間からゲロを味噌で2年漬け込んだ匂いがしました。
僕は思わずゲロを吐いて、気絶してしまいました。
ふと気が付くと、僕の前にブリーフ界の頂点に立っておられる方がいらっしゃいました。
「君のブリーフさばきを見させてもらった。」
「ブリーフ神様、僕のブリーフはいかがでしたか?」
「もうちょっと、おしりのところを食い込ませたほうがいい。あとは完璧だ。」
「ありがとうございます!ブリーフ神様!」
そう僕が言うと、ブリーフ神様はファブリーズを僕の足にかけてくれました。
匂いを取るだけではなく、除菌も出来るタイプだそうです。
本当にありがとう!
僕はブリーフ神様にキスをしました。
すると足の指の間からゲロを味噌で2年漬け込んだ匂いがしました。
僕は思わずゲロを吐いて、気絶してしまいました。
ふと気が付くと、僕の前にブリーフ界の頂点に立っておられる方がいらっしゃいました。
「君のブリーフさばきを見させてもらった。」
「ブリーフ神様、僕のブリーフはいかがでしたか?」
「もうちょっと、おしりのところを食い込ませたほうがいい。あとは完璧だ。」
「ありがとうございます!ブリーフ神様!」
そう僕が言うと、ブリーフ神様はファブリーズを僕の足にかけてくれました。
匂いを取るだけではなく、除菌も出来るタイプだそうです。
本当にありがとう!
僕はブリーフ神様にキスをしました。
2010年7月3日土曜日
自分のことのように喜んでる奴らって何者?
ちっちゃい人達に囲まれました。
足首グネーンって捻られて僕は転び、膝の上に無数のちっちゃい人達が勢いよく跳び乗りました。
僕は本当にやめてくださいと言ったのですが、ちっちゃい人達は笑いながら膝の上でジャンプを繰り返します。
とうとう膝が折れてしまいました。
次にちっちゃい人達はトンカチを持ってきました。
冗談だとは思ったのですが、やっぱり冗談では無さそうです。
僕の手の指を1本ずつトンカチで丁寧に潰していかれました。
ついでに足の指も潰していかれました。
そして、ちっちゃい人達は笑いながら僕の腕を思いっきり引っ張りました。
オーエス!オーエス!と掛け声が聞こえてきました。
綱引きか何かと勘違いしていらっしゃるのでしょう。
とうとう肩は外されてしまいました。
ぷらぷらになった腕を見ると涙が流れてきました。
仰向けになった僕を見て、ちっちゃい人達は大爆笑しています。
次にちっちゃい人達は僕の鼻の穴に木の棒を突き刺しました。
鼻血が噴水のように出ました。
もう限界だと思ったのですが、ちっちゃい人達はまだやり足りない様子です。
もしやとは思ったのですが、やっぱりそうでした。
みんながスボンを脱ぎ始めると、一斉にオシッコを掛けてきました。
びちゃびちゃになった僕を見て、またもや大爆笑をされました。
しかし何を思ったのか、一人ずつ謝ってきました。
ごめんなさいと言われた僕は、許してあげることにしました。
ちっちゃい人達は俯きながら肩を震わせていました。
もしやとは思ったのですが、やっぱり笑うのを堪えてただけでした。
一人が笑い出すと、一斉に笑い出しました。
そして一人ずつ僕にタンを吐いて、手を振って帰って行きました。
よくあることなので僕も笑って忘れることに致しました。
足首グネーンって捻られて僕は転び、膝の上に無数のちっちゃい人達が勢いよく跳び乗りました。
僕は本当にやめてくださいと言ったのですが、ちっちゃい人達は笑いながら膝の上でジャンプを繰り返します。
とうとう膝が折れてしまいました。
次にちっちゃい人達はトンカチを持ってきました。
冗談だとは思ったのですが、やっぱり冗談では無さそうです。
僕の手の指を1本ずつトンカチで丁寧に潰していかれました。
ついでに足の指も潰していかれました。
そして、ちっちゃい人達は笑いながら僕の腕を思いっきり引っ張りました。
オーエス!オーエス!と掛け声が聞こえてきました。
綱引きか何かと勘違いしていらっしゃるのでしょう。
とうとう肩は外されてしまいました。
ぷらぷらになった腕を見ると涙が流れてきました。
仰向けになった僕を見て、ちっちゃい人達は大爆笑しています。
次にちっちゃい人達は僕の鼻の穴に木の棒を突き刺しました。
鼻血が噴水のように出ました。
もう限界だと思ったのですが、ちっちゃい人達はまだやり足りない様子です。
もしやとは思ったのですが、やっぱりそうでした。
みんながスボンを脱ぎ始めると、一斉にオシッコを掛けてきました。
びちゃびちゃになった僕を見て、またもや大爆笑をされました。
しかし何を思ったのか、一人ずつ謝ってきました。
ごめんなさいと言われた僕は、許してあげることにしました。
ちっちゃい人達は俯きながら肩を震わせていました。
もしやとは思ったのですが、やっぱり笑うのを堪えてただけでした。
一人が笑い出すと、一斉に笑い出しました。
そして一人ずつ僕にタンを吐いて、手を振って帰って行きました。
よくあることなので僕も笑って忘れることに致しました。
2010年6月25日金曜日
モッコリした人がマッコリ飲みながらニッコリ笑った。
僕が疲れて家に帰ると、
モッコリした人がマッコリ飲みながらニッコリ笑ってホッコリしていたので、ぶん殴った。
マウントポジションで計20発ぐらいは、ぶん殴った。
そしてバックにまわり、チョークスリーパーで絞め落とした。
モッコリした人は、ヨダレを垂らしながら、向いちゃいけない方に目玉を向け、失神した。
なので、わけわかんないくらいビンタしてこっちに呼び戻した。
モッコリした人がマッコリ飲みながらニッコリ笑ってホッコリしていたので、ぶん殴った。
マウントポジションで計20発ぐらいは、ぶん殴った。
そしてバックにまわり、チョークスリーパーで絞め落とした。
モッコリした人は、ヨダレを垂らしながら、向いちゃいけない方に目玉を向け、失神した。
なので、わけわかんないくらいビンタしてこっちに呼び戻した。
2010年6月24日木曜日
2010年5月30日日曜日
最悪をシュミレーション
1 夏の夜中に一人で山に登る。
2 家から遠い山に登る。
3 山の4合目ぐらいでお腹が痛くなる。
4 辺りを見渡してもトイレは無い。
5 トイレを探す。(もう限界に近い)
6 トイレが見つかる。(仮設トイレみたいなもの)
7 トイレに入り、用を足す。(トイレはボットン便所)
8 トイレから出ようとドアを開ける。
9 しかしドアが開かない。
10 ドアを思いっきり蹴る。でも開かない。
11 何度も何度も蹴ったり、押したりするが開かない。
12 窓を探すがトイレに窓は無い。
13 助けを呼ぶ。夜中の山なので誰もいない。
14 携帯電話で助けを呼ぶ。しかし圏外。
15 携帯電話を一生懸命に振る。しかし圏外。
16 ボットン便所なので臭い。
17 真夏なので蒸し暑く、ニオイがモワってする。
18 口呼吸をしていたため、口が渇いて、水をいっぱい飲む。全部無くなる。
19 気が動転する。
20 泣きながらドアを蹴ったり殴ったりする。しかし開かない。
21 疲れてきたので座る。
22 座ったところが丁度ボットン便所の穴で、間違えて穴に落ちる。
23 バシャーン。
24 クソまみれになる。
25 本当にどうすればいいのかわからなくなったので泳いでみる。
26 バタフライをしてみる。
27 疲れたので眠る。
2 家から遠い山に登る。
3 山の4合目ぐらいでお腹が痛くなる。
4 辺りを見渡してもトイレは無い。
5 トイレを探す。(もう限界に近い)
6 トイレが見つかる。(仮設トイレみたいなもの)
7 トイレに入り、用を足す。(トイレはボットン便所)
8 トイレから出ようとドアを開ける。
9 しかしドアが開かない。
10 ドアを思いっきり蹴る。でも開かない。
11 何度も何度も蹴ったり、押したりするが開かない。
12 窓を探すがトイレに窓は無い。
13 助けを呼ぶ。夜中の山なので誰もいない。
14 携帯電話で助けを呼ぶ。しかし圏外。
15 携帯電話を一生懸命に振る。しかし圏外。
16 ボットン便所なので臭い。
17 真夏なので蒸し暑く、ニオイがモワってする。
18 口呼吸をしていたため、口が渇いて、水をいっぱい飲む。全部無くなる。
19 気が動転する。
20 泣きながらドアを蹴ったり殴ったりする。しかし開かない。
21 疲れてきたので座る。
22 座ったところが丁度ボットン便所の穴で、間違えて穴に落ちる。
23 バシャーン。
24 クソまみれになる。
25 本当にどうすればいいのかわからなくなったので泳いでみる。
26 バタフライをしてみる。
27 疲れたので眠る。
2010年5月27日木曜日
やっぱり滋賀には石がある
小学校4年生の女の子三人組が夕日を浴びながら下校する。
しげみ:「夜寝るときって何着て寝てるー?」
たまよ:「パジャマ着てるよー。」
うめこ:「しげみちゃんはー?」
しげみ:「あたしもパジャマだよー。」
たまよ:「うめこちゃんはー?」
うめこ:「あたしは鎖かたびら。」
たまよとしげみ:「鎖かたびら?」
うめこ:「うん。鎖かたびら。」
しげみ:「鎖かたびらって何?」
うめこ:「鎧っていうか、防具の一種。」
たまよ:「なんでそんなの着て寝てるの?」
うめこ:「お父さんが言ってたの。敵に殺されないためだって。」
しげみ:「敵って?」
うめこ:「わかんない。お父さんがそう言ってた。」
たまよ:「お父さんってなにしてる人なの?」
うめこ:「脱サラして忍者やってる。」
たまよとしげみ:「すごーい!」
しげみ:「お母さんは?」
うめこ:「お母さんは、キッチンドランカーだよ。」
たまよとしげみ:「ふーん。」
うめこ:「あっ!!」
たまよ:「どうしたの?」
うめこ:「お父さんが忍者やってる事、お母さんが人に言っちゃダメって言ってたんだった。」
しげみ:「大丈夫だよ!わたしたちは誰にも言わないから!」
たまよ:「うん!内緒にする!」
うめこ:「ありがとう。ごめんね…。」
しげみ:「ううん、だいじょうぶだよ!」
うめこ:「でもね……。もしかしたらお父さんが今晩たまよとしげみの家に行くかもしれない……。」
たまよとしげみ:「えっ………………。」
そんな放課後の帰り道。
しげみ:「夜寝るときって何着て寝てるー?」
たまよ:「パジャマ着てるよー。」
うめこ:「しげみちゃんはー?」
しげみ:「あたしもパジャマだよー。」
たまよ:「うめこちゃんはー?」
うめこ:「あたしは鎖かたびら。」
たまよとしげみ:「鎖かたびら?」
うめこ:「うん。鎖かたびら。」
しげみ:「鎖かたびらって何?」
うめこ:「鎧っていうか、防具の一種。」
たまよ:「なんでそんなの着て寝てるの?」
うめこ:「お父さんが言ってたの。敵に殺されないためだって。」
しげみ:「敵って?」
うめこ:「わかんない。お父さんがそう言ってた。」
たまよ:「お父さんってなにしてる人なの?」
うめこ:「脱サラして忍者やってる。」
たまよとしげみ:「すごーい!」
しげみ:「お母さんは?」
うめこ:「お母さんは、キッチンドランカーだよ。」
たまよとしげみ:「ふーん。」
うめこ:「あっ!!」
たまよ:「どうしたの?」
うめこ:「お父さんが忍者やってる事、お母さんが人に言っちゃダメって言ってたんだった。」
しげみ:「大丈夫だよ!わたしたちは誰にも言わないから!」
たまよ:「うん!内緒にする!」
うめこ:「ありがとう。ごめんね…。」
しげみ:「ううん、だいじょうぶだよ!」
うめこ:「でもね……。もしかしたらお父さんが今晩たまよとしげみの家に行くかもしれない……。」
たまよとしげみ:「えっ………………。」
そんな放課後の帰り道。
2010年5月26日水曜日
ミートボールは墓で寝る
原動機付自転車のヘルメットケースの中にミートボールを詰め込んだ。
形が崩れるのはしょうがないと母親が呟き、近所に住んでいるお爺さんやお婆さんからは熱い声援が飛び交う。
「最後まで頑張れ!負けるな!!」
この方達の応援を無駄には出来ない。
広背筋と三角筋でその熱い思いを受け止め、上腕二頭筋で力を溜める。
そして、そのパワーを指先で一気に解放させた。
ヘルメットケースに詰め込んだミートボールを見て母親が言う。
「下のミートボールはモーターで熱くなってすぐ腐っちゃうから、よく掻き混ぜなさい。」
先人の知恵だ。
そしてあることに気付く。
肝心のヘルメットが入らない。
隅から隅までミートボールを詰め込んだので隙間が全くと言っていい程無い。
仕方がないのでヘルメットはビーチボールのビニール部分を改造して新しく造った。
「ビニールヘルメットは空気を入れたり、抜いたりできるので伸縮自在なのだ。」
そう語るのはノーベル物理学賞にノミネートされそうでされなかったという、ズドラフ・ズドラフコフ氏(68)だ。
これでヘルメットの問題は解消した。
安心したボクはミートボールを2個いっぺんに頬張る。
ミートボールの甘いたれの風味が鼻の穴をゆっくりとそして確実に通り抜ける。
まるで長年連れ添った老夫婦のように…。
形が崩れるのはしょうがないと母親が呟き、近所に住んでいるお爺さんやお婆さんからは熱い声援が飛び交う。
「最後まで頑張れ!負けるな!!」
この方達の応援を無駄には出来ない。
広背筋と三角筋でその熱い思いを受け止め、上腕二頭筋で力を溜める。
そして、そのパワーを指先で一気に解放させた。
ヘルメットケースに詰め込んだミートボールを見て母親が言う。
「下のミートボールはモーターで熱くなってすぐ腐っちゃうから、よく掻き混ぜなさい。」
先人の知恵だ。
そしてあることに気付く。
肝心のヘルメットが入らない。
隅から隅までミートボールを詰め込んだので隙間が全くと言っていい程無い。
仕方がないのでヘルメットはビーチボールのビニール部分を改造して新しく造った。
「ビニールヘルメットは空気を入れたり、抜いたりできるので伸縮自在なのだ。」
そう語るのはノーベル物理学賞にノミネートされそうでされなかったという、ズドラフ・ズドラフコフ氏(68)だ。
これでヘルメットの問題は解消した。
安心したボクはミートボールを2個いっぺんに頬張る。
ミートボールの甘いたれの風味が鼻の穴をゆっくりとそして確実に通り抜ける。
まるで長年連れ添った老夫婦のように…。
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