ガチャリ。
僕:「失礼します。」
面接官:「よろしくお願いします。」
僕:「よろしくお願いします。」
面接官「お掛けください。」
僕:「はい、失礼します。」
面接官「それではさっそく質問に参りたいと思います。」
僕:「はい。」
面接官「なぜピエロになろうと思ったのですか?」
僕:「ピエロになろうと思ったことはありません。自然とピエロになっていました。」
面接官:「それはなぜだと思いますか?」
僕:「それは人に嫌われたくない、好かれたい、そういう思いが人一倍強いからだと思います。」
面接官:「自分自身は納得しているのですか?」
僕:「納得はしていません。けどピエロにならないと自分のことを好きになってくれる人はいないと思います。」
面接官:「なぜそう思うのですか?」
僕:「本当の自分は陰湿で卑屈で暗い人間だからです。」
面接官:「それでは今は本当の自分とかけ離れているということですか?」
僕:「はい、そうです。本当の自分とはかけ離れていると思います。自分としてはピエロになんかなりたくないというのが正直な気持ちです。」
面接官:「人に優しいということですか?」
僕:「周りの人からすればそういう風にとらえる人がいるかも知れません。けれど私は人に優しくしようなどサラサラ思ったことはありません。自分自身に優しいだけです。」
面接官:「つらいと思ったことは?」
僕:「はい、その場は楽しいのですが、やっぱり一人になると心を削られた感覚に陥り、つらいと感じてしまいます。」
面接官:「そうですか。それでは何か質問はありますか?」
はい、自分を殺すにはどうしたらいいですか?
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