「どう⁉生まれた⁉ハァハァ…」
私は義母に尋ねる。
「間に合ったねぇ。これから生まれるところだよ。」
透明のガラス越しに妻がいきんでいる。
「ん〜、ん〜はぁはぁ、ん〜」
「あ!出てきた!出てきた!」
私と義母は興奮する。
妻の変なところから赤ちゃんがゆっくりローリングをして出てきた。
まるでミニ四駆のサイクロンマグナムみたいだ。
私の妻の変なところからサイクロンマグナムが出てくる。
ミニ四駆みたいに速くはない。
とってもスローリィ。
ん?なんかおかしい。
違和感。
あれ?
あれ?
戻ってない?
戻ってる!
赤ちゃんが妻の中に戻っていく!
すかさず産婦人科の先生が私と義母に説明にくる。
「あなたの赤ちゃんは恥ずかしがり屋さんです。あまり凝視はしないで下さい。」
私と義母はサングラスを先生に手渡され、出産を見守った。
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