2011年10月15日土曜日

私は今一人ぼっちなのだ

娘の机の引出しを勝手に開けた私が悪かった。

娘は私を殺そうとしている。

引出しの中には、先端がグニュグニュとしている尖った物が入っていた。

娘は、この先端がグニュグニュした尖ったもので私を殺すのだろう。

中学3年生の娘に私は「くそ」と呼ばれている。

もう私は人間ですらない。

喜怒哀楽の感情は全て捨てた。

怒ることもなければ、悲しむこともない。

笑うこともなければ、喜ぶこともない。

父親として、娘と最後に会話したのはいつのことだっただろう。

こんなことなら、もっと写真やビデオを撮っておくべきであった。

今更もう遅い。

娘の母親、つまり私の妻は、もうこの家にはいない。

爽やかな背広を着た男と不倫をしたあげく、家を出て行ってしまった。

そう、私は今一人ぼっちなのだ。

0 件のコメント: