2011年10月9日日曜日

王様のパッサパサ

王様のパッサパサを潤すのが私の仕事だ。

我が国王は就寝中に8ℓもの汗をお掻きになる。

寝起きはパッサパサ。

身体の水分は、ほぼ無い状態。

そこで私の出番だ。

最初は王様にポカリスエットをがぶ飲みさせなければならない。まずは王様の生命維持が先決なのである。

そしてパッサパサの頭皮(まさに不毛地帯)にジョウロで水を与える。

渇いた大地に水がドンドン染み込んでいく。プクプク嬉しそうだ。

お次は皮膚。

カサついてヒビ割れた皮膚に霧吹きで湿らせ、丹念に優しくコットンでポンポンする。

徐々に王様がプルプルになっていったら一安心。王様は一命をとりとめるのである。

毎朝が瀬戸際、毎朝が命懸け。

え?バケツでザッパーンすればいいじゃないかって?

それができたら楽なのだけれど、急な水分量の上昇は命取り、王様が溺れてしまうだろ?

わかったかい?

これが私の仕事だ。

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