王様のパッサパサを潤すのが私の仕事だ。
我が国王は就寝中に8ℓもの汗をお掻きになる。
寝起きはパッサパサ。
身体の水分は、ほぼ無い状態。
そこで私の出番だ。
最初は王様にポカリスエットをがぶ飲みさせなければならない。まずは王様の生命維持が先決なのである。
そしてパッサパサの頭皮(まさに不毛地帯)にジョウロで水を与える。
渇いた大地に水がドンドン染み込んでいく。プクプク嬉しそうだ。
お次は皮膚。
カサついてヒビ割れた皮膚に霧吹きで湿らせ、丹念に優しくコットンでポンポンする。
徐々に王様がプルプルになっていったら一安心。王様は一命をとりとめるのである。
毎朝が瀬戸際、毎朝が命懸け。
え?バケツでザッパーンすればいいじゃないかって?
それができたら楽なのだけれど、急な水分量の上昇は命取り、王様が溺れてしまうだろ?
わかったかい?
これが私の仕事だ。
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