電話を待ち続ける僕にメロウなミュージックが穏やかに纏いつき、夜は少し冷えてきたと暖房は足先を暖めている。
まだ電話が掛かってこないやと何回か反復し、相も変わらず今度もダメなのかなぁと胃の上の一帯にざわめきと悲観を蓄積させてくれる沈黙に、まだ繋がっているよと弱気な僕に肩を貸してくれるメロディがこれまた情け深い。
そして文字が静穏を与え、同時に忘れるという範疇にチェックマークを入れるとなると枕に右頬を当てながら眠れない僕にも今までのシュミレートがまるで何でもなかったかの様に翼を広げて飛び去っていってしまい、虚しさと再度、瞳を閉じさせる強大な力が沸き起こる。
それでも明日があるじゃないかと望みを捨てきれずにいて、こっから全てをやり直すんだとまたまた強い決意をすることが出来るのはあなたを想う気持ちとあなたのお陰と僕は考えて、もう一度だけと、その幸せな不安をまた繰り返してしまうのです。
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