2011年12月5日月曜日

脳味噌の溝

俺の頭の中でブルースが掻き鳴らされる。

それも当然、おじさんが俺の脳味噌の溝に腰掛けてギターを弾いているのだから。

田舎町で流れている様な、どこか懐かしいメロディーをおじさんが溝に手で滴らせる。

したたり顔のおじさん、滴るメロディーを舌鼓。

時代を越えた熱い握手&抱擁。

抱き合った時におじさんのギターが前に垂れ下がっていたので邪魔だと伝えると

「ギターはいつでも邪魔なもんだ。」

なんて粋なんだ。

再びおじさんは俺の脳味噌の溝に腰掛ける。

もう少しだけ、ここにいようと思う。

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