僕は縦横30cmの箱に片足を乗っけて、赤いちゃんちゃんこを着たおばちゃんに叫ぶ。
アンタなー!
アンタはなー!!
人のこと自由が無いって思っていませんか!!?
全部わかってますよ!
ふんぞり返らないで下さい!
ふんぞり返らないで下さいよ!
どーせアンタみたいな人はテレビに向かって文句とか言って満足してるんじゃありませんか!?
あーコイツ痛いなぁとか思いました!?
それがどーしました!?
それがどーしましたぁっ!!?
何言われたって僕には関係ありませんよ!
疲れた、疲れたって言って人生終わりまで突き進んで下さい!
僕とアンタを一緒にしないで下さい!
気取らないで下さい!
カッコつけないで下さい!
見下さないで下さい!!
余裕ですか!?
死んで欲しいですかっ!!?
僕は縦横無尽ですっ!
自由ですっ!!!
そして、赤いちゃんちゃんこを着たおばちゃんが
「今、お前さんが言っていたこと、そっくりそのままお前さんに返すよ。」
とおっしゃった。
僕は縦横30cmの箱から降りて、うずくまって泣いた。
その瞬間、縦横30cmの箱は黒くて大きな魔物になって、僕を飲み込んだんだ。
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