2010年11月30日火曜日

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」

僕は世界を変えることができる。

その方法を最近知った。

それは

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」

て言いながら太ももを叩き、天に向けて両手を挙げるんだ。

僕は試しに商店街でやってみた。

そしたらはじめは何コイツみたいな感じで見られていたけど、しだいに…。

魚屋も肉屋も薬屋もヤクザもパチンコ屋もニイチャンもネエチャンも

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」

おばあちゃんもおじいちゃんも子供もサラリーマンも

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」

ラーメン屋のオヤジも冴えないアルバイターもおばはんも

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」

警察官もホームレスも呼び込みしてるニイチャンも

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」

みんなで、みんなで

「ウンバッハ、ウンバッハ、ハッハ!!」


これで世界を変えられる。

僕はそう確信している。

2010年11月28日日曜日

進くん3号EX

近所の公園に散歩をしに行ったときのことです。

おじいさんやおばあさんやおじさんやおばさんが気の狂ったようにウォーキングしていました。

ははーん。

ピーンときた僕は持っていた進くん3号EXを使用することに。

ぴーーーーーーーー。

高音が鳴り響くと半分くらいの人たちが立ち止まり、身体からケムリを出しています。

やっぱりな。

半分くらいの人はロボットだったんだ。

もう半分の人間はそれに流されているだけなんだ。

自分の意思で動け人間よ!

2010年11月21日日曜日

脱皮

ちゅるん。

二の腕から下の皮がちゅるんって綺麗にむけました。

脱皮かなと思ったので昼過ぎぐらいにお医者さんへ。

「あ~、これ脱皮だねぇ…」

と、お医者さんに言われました。

そんな馬鹿なと思ったので母親に聞いてみると

「アンタは実の息子じゃないんだ…」

なんてぬかしやがった。

いやいや、そんなことより脱皮したことのほうがショックだから!

2010年11月16日火曜日

お前の後輩

最近お前の後輩が一人暮らしを始めた。

そしてお前は後輩の家に遊びに行ったんだ。

「へぇ~、綺麗じゃんか!思ったより広いな!」

後輩:「そうですかぁ?物置くと狭いっすよ。」

そしてお前は聞いたんだ。

「ごはんとかどうしてんの?自炊?」

お前の後輩は答えた。

後輩:「いや~金ないし、料理できないんで鼻くそ食べてます。」

「ははは、何言ってんだよ!」

お前は最初冗談だと思ったんだよな…。

あのビンを見つけるまでは…。

「おい、このビンなんだよ。」

後輩:「だから言ってるじゃないですか、鼻くそですよ。ボク鼻くそ食ってるってさっき言ったじゃないですか。」

「え?マジなの?」

後輩:「マジっすよ。今やボクの主食ですからね。」

お前の後輩は悪びれる様子もなくそう答えたんだよな。

「鼻くそって美味しいの?」

後輩:「美味しいわけないじゃないですか!何言ってんすか、まったく。」

続けてお前の後輩は聞いたんだったよな。

後輩:「食べてみます?」

そしてお前は鼻くそを食べてみることにしたんだ。

ペロっ

「うわぁぁぁ!おヴェー!!」

お前はゲロを吐いたんだったよな。

そしてお前は夜空を見上げつぶやいたんだ。

「あぁ、今日は満月だったんだな…」

2010年11月10日水曜日

ビーフンとレッツゴリラ

ビーフンという響きが面白くて一人でずっとニヤニヤしていました。

ビーの後にフンって凄いイイ!

誰が何のためにこの言葉をつくったんだろう。

いわば言葉の悪戯。

ちょっと気になったのでビーフンの謎を迫りにレッツゴリラ!

僕は母親の自転車でビーフン王国へ行くことにしました。

ビーフン王国に到着した僕はさっそくビーフン王子のもとへ。

僕:「すいません。ビーフン王子はいらっしゃいますか?」

ビーフン門番:「今はパトロール中だからいないよ。けど、もうすぐ帰ってくると思うからここで待つといいよ。」

僕:「ありがとうございます。待たせていただきます。」

僕は門のところでビーフン王子の帰りを待つことにしました。

待つこと5分。

遠くのほうからビーフン王子が地面スレスレの低空飛行でやってきました。

服やズボンは泥や何やらで汚れています。

僕:「こんにちわビーフン王子。ビーフンの謎を知りに日本からやってきました。さっそく質問したいのですが、どうして地面スレスレの低空飛行をされていらっしゃったのですか?」

ビーフン王子:「うん。それはね、オイラは王子でしょ?でも王子だからって偉そうにしたくないわけ、民衆と同じ目線にたって物事を考えたいわけね、それで思いついたのが低空飛行なのよ。」

そう言うとビーフン王子は親指を立てて、ウィンクをしました。

あ、コイツ馬鹿なんだなって瞬時にわかったので、適当に相槌うって自宅にレッツゴリラしました。

2010年11月7日日曜日

チョビヒゲ先生

以前から首が少し痛かったのでマッサージを受けるため、近所の整体に行きました。

受付を済ませ、いざベッドへ。

僕の担当の先生は50代ぐらいのチョビヒゲが生えた男の先生でした。

「今日はどうされました?」

「ちょっと首が痛くて…。」

「そうですか。それではうつ伏せになってお待ちください。」

うつ伏せになって待っていると、

「それでは、身体をほぐしていきまーす。」

と言って、チョビヒゲ先生がやってきました。

そしてチョビヒゲ先生は僕の肩の辺りから揉みほぐしはじめました。

「強さは大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です。」

そんな会話をしながら、肩から背中、そして腰を順番にほぐしてもらいました。

そしてお尻の辺りに差し掛かったとき、徐々にチョビヒゲ先生の手つきがおかしくなってきました。

ときには強く、ときにはやさしく、つかず離れず、円を画くように僕のお尻を必要以上に揉みしだきました。

「先生ちょっと!」

と僕は言ったのですが、チョビヒゲ先生は

「大丈夫、大丈夫。安心して身体を預けて。」

と菩薩像みたいな微笑みで言ってくるので、僕は身も心も預けることにしました。

すると僕の身体が徐々に火照ってくるではありませんか。

「強さは大丈夫ですか?」

チョビヒゲ先生は僕に聞きました。

「はい…。絶妙です…。」

と僕は答えました。

「キスしていい?」

チョビヒゲ先生は僕に聞きました。

「はい、先生…。」

と僕は照れながら答えました。

そしてチョビヒゲ先生は、そっと僕にキスをしました。

チョビヒゲ先生のキスは徐々に激しさを増し、スペインのフラメンコの様に情熱的なものに変貌していきました。

「どう?よかった?」

チョビヒゲ先生は僕に聞きました。

「はい、気持ちよかったです…。」

気が付いたら僕のパンツはビショビショになっていました。

面接にて…

ガチャリ。

僕:「失礼します。」

面接官:「よろしくお願いします。」

僕:「よろしくお願いします。」

面接官「お掛けください。」

僕:「はい、失礼します。」

面接官「それではさっそく質問に参りたいと思います。」

僕:「はい。」

面接官「なぜピエロになろうと思ったのですか?」

僕:「ピエロになろうと思ったことはありません。自然とピエロになっていました。」

面接官:「それはなぜだと思いますか?」

僕:「それは人に嫌われたくない、好かれたい、そういう思いが人一倍強いからだと思います。」

面接官:「自分自身は納得しているのですか?」

僕:「納得はしていません。けどピエロにならないと自分のことを好きになってくれる人はいないと思います。」

面接官:「なぜそう思うのですか?」

僕:「本当の自分は陰湿で卑屈で暗い人間だからです。」

面接官:「それでは今は本当の自分とかけ離れているということですか?」

僕:「はい、そうです。本当の自分とはかけ離れていると思います。自分としてはピエロになんかなりたくないというのが正直な気持ちです。」

面接官:「人に優しいということですか?」

僕:「周りの人からすればそういう風にとらえる人がいるかも知れません。けれど私は人に優しくしようなどサラサラ思ったことはありません。自分自身に優しいだけです。」

面接官:「つらいと思ったことは?」

僕:「はい、その場は楽しいのですが、やっぱり一人になると心を削られた感覚に陥り、つらいと感じてしまいます。」

面接官:「そうですか。それでは何か質問はありますか?」


はい、自分を殺すにはどうしたらいいですか?

2010年11月6日土曜日

人生に翻弄された男

おしりの穴から茶色い汁が出てきました。

これはコーラかな?と思ったので飲んでみることに。

ゴクッゴクッ

やっぱりウンコの汁でした。

2時間後…。

あれ?すごい元気になってる!

疲れとかもとれてるし、頭もバッチリ冴えてる!

これを商品にしたら売れるぞ!!

2年後…。

はやく出したらんかいボケッ!!

僕のまわりを大人たちが囲んでいる。

前面ガラス張りの部屋で白衣を着た学者達がマイクで叫ぶ。

出すもん出さねえと帰れねえぞ!

ノルマはちゃんと守らんかいっ!

次々と罵声を浴びせてくる。

「もう無理です~。家に帰してください~。」

家に帰りたかったら後10本分は出したらんかい!

「もう出ないです~。おしりが痛いです~。」

仕方ねえな、10分休憩!

学者達は次々とドアから出ていきました。

そして僕が、エグっひくっと泣いていると白衣を着た女性が近づいてきました。

これでも飲んで元気出して。

それは僕がさっき出した汁でした。

出したてホヤホヤよ。こんなの見つかったら大変なことになるから早く飲んで。

僕は急いで汁を飲み干しました…。

20年後…。

「それが母さんとの最初の出会いだったんだよ。」

子供達はニヤニヤしている。

「父さんは本当に幸せ者だなぁって、つくづく思うよ。」

しげきん

しげきんにつれられて居酒屋に飲みに行った。

僕ら二人はカウンターの席に座り、お酒を注文。

思い切って僕はしげきんに質問をしてみた。

「しげきんは、ずっと独身ですよね。結婚とか考えたりしないんですか?」

しげきんはおしぼりで顔を拭きながら答えた。

「みゃー、べちゅにきゃんぎゃえちぇにゃいわけじゃにゃいけぢょー…」

「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」

「べちゅにきゃんぎゃえちぇにゃいわけじゃにゃい。」

「へぇー。過去に結婚したいなーとか思った人はいなかったんですか?」

「みゃー、いにゃいっちぇこちょぢぇみょにゃいきゃにゃー…」

「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」

「みゃー、いにゃいっちぇきょちょぢぇみょにゃいきゃにゃー…」

「へぇー。話は変わるんですけど、しげきんは子供の頃とかに何か得意な科目とかあったんですか?」

「みゃー、ちゃんちゅうきゃにゃ…」

「ちゃんちゅうって何ですか?算数の事ですか?」

「うん、ちゃんちゅうぎゃちゅぎょいちょきゅいぢゃっちゃにゃー…」

「すいません、聞こえづらいんで、もう一回お願いします。」

「ちぇいうきゃ、ちゃっききゃりゃちゅぎょいちゃべりゅにょちゅきゃりぇるんぢゃけぢょ…」

「すいません、もう一回言ってもらっていいですか?」

「みょーやぢゃっ!!おみゃえちょ飲みにきゅりゅちょちゅきゃれりゅっ!!」

そう言い残して、しげきんは帰ってしまった。

あとで謝らないと。