大人になってからジャンプすることが無くなった。
大人になってから逆さまになることも無くなった。
鼻水を袖で拭くことも無くなり、大きな声も出さず、痛みを共わなくなった。
Aさんが腹に包丁を突き刺したのは、その後の話。
何度も何度も包丁で腹を刺し、血液が噴水のように噴き出したのも生きている痛みを感じる為だったと聞く。
現在、私は何をしているのだろうか。
1人立ち尽くす、1人佇む。
自分は大人になったのか。驕慢かもしれない。
気晴らし。いや同時に誇らしく。
恐らく、ここに何%の違いなど無い。
複雑と勘違いする自分の自分を板挟んで過ごし、孤立したセンシビリティーを甘く捉えて笑止千万。
日常的空間能力の人間。
これでよい。これがよい。
私のエネルギー。小さなエネルギー。
罪悪感も後悔もなく、安心感が漂う時間の流れ。嫌な流れ、取り戻せないけれど。
あぁ私はAさんでなくて良かったな。
肉叢がそう言っているみたいだ。
我がの為の痛み。
私は少し跳んでみた。
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