2014年11月30日日曜日

センキュー

いつものところに釣りにいくと、知らんじいさんがいた。

知らんじいさんは釣り糸ではなく、おうどんを垂らしている。

「それおうどんですよ。」

僕の声に気がつくと知らんじいさんはビックリしてそのおうどんで首を絞めはじめた。

でもそのおうどんは、やわくて何度も何度も千切れている。

「讃岐にしたらどうですか。」

僕は知らんじいさんに讃岐を手渡した。じいさんは何度も何度もセンキューと言い、讃岐で首を絞めている。

僕はなんだかなぁと思い、じいさんの持っている讃岐をずずっとすすった。

じいさんは何度も何度もセンキューと言っていた。




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