2011年4月19日火曜日

金やん

金やんとは中学一年からの付き合いで、ずっと仲良くしている友達だ。

金やんの父親は歯医者で開業している。

やはり家は裕福なほうで、今でもかなりの額のお小遣いをもらっている。

そして月に三十万ほど金やんはオイラにおこづかいをくれる。

なんていい奴なんだろう。

でも金やんの容姿は吐くほど気持ち悪い。

電動コケシみたいな頭に、メガネを掛けていて、日に五年は浴びてないだろうというほど、色白である。

まるでクリスタルのようだ。いや、クリスタルに失礼だ。

そして、ブサイクのくせにメチャメチャいい服を着ている。

ブランド物で固めたそのボデーは本当にこの世のものとは思えないほど気色悪い。

もう妖怪レベルと言っても過言ではない。

もしかしたら妖怪かもしれない。

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