金やんとは中学一年からの付き合いで、ずっと仲良くしている友達だ。
金やんの父親は歯医者で開業している。
やはり家は裕福なほうで、今でもかなりの額のお小遣いをもらっている。
そして月に三十万ほど金やんはオイラにおこづかいをくれる。
なんていい奴なんだろう。
でも金やんの容姿は吐くほど気持ち悪い。
電動コケシみたいな頭に、メガネを掛けていて、日に五年は浴びてないだろうというほど、色白である。
まるでクリスタルのようだ。いや、クリスタルに失礼だ。
そして、ブサイクのくせにメチャメチャいい服を着ている。
ブランド物で固めたそのボデーは本当にこの世のものとは思えないほど気色悪い。
もう妖怪レベルと言っても過言ではない。
もしかしたら妖怪かもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿