2012年3月25日日曜日

ゴリラお父さん

ねぇ、ミチコミチコ!あれゴリラお父さんじゃない?」

「えー?ゴリラお父さん?そんなわけないじゃない!バカねぇ」

「なに言ってんのよ!ミチコよく見て!メガネはずしてよく見なさいよ!」

「マイネームイズ ゴリラオトウサン!」

「きゃー!本物よ!ミチコ!本物のゴリラお父さんよ!」

「すごーい!目元がゴリラだわ!きゃー!」

「マイネームイズ ゴリラオトウサン!」

「きゃー本物よ!ミチコ!サイン、サイン貰いましょうよ!ペン、ペンどこいったかな!」

「何やってんのよ、マイネームイズミチコ。ゴリラお父さんのベリーベリーファン!え?もうなんて言ったらいい
の?!(なんでもいいわよ。)えーとぉゴリラお父さんのぉ、モーラテープL全部持ってて、今も貼ってます!」

「オーウ。センキュウ!」

「キャー!ペンあった?はやくペン!」

「う、うん!はい!ミチコ!」

「あのぉ、もしよかったらでいいんですけどぉ、そのぉ耳たぶにサインプリーズ。」

「え?ミチコ耳たぶでいいの?」

「うん!耳たぶでいいの!だって洗う機会なんてないじゃない!」

「う、うん。それもそうね!」

「あの、耳たぶにサインプリーズ!」

「OK。」

ペンを握りつぶすゴリラお父さん。

「あ…。」「あ…。」

「そ、よね。だってゴリラお父さんですもん。ペンぐらいの耐久力じゃ破壊されるのがオチだわ。」

「アイムソリー。アイムソリー。」

「いえいえ全然平気です!ね?」

「うん!ペンなんかお家に帰ったら控えペンがあるから大丈夫なんです!あの、サインの代わりといっては何です
が…握手して頂けませんか?」

「え?ミチコ大丈夫?ゴリラお父さんの握力はゴリラよ。」

「うん!本望!」

「OK!3,2,1…」

ぐちゃ。