2011年11月13日日曜日

ありがち

私と君は黙って歩いてた。

いつもみたいに手は繋いでくれなかったね。

私が怒ってると思ったでしょ。

きっと君は頭ん中でグルグル言葉を選んでたと思うなぁ。

おーい、なんか言いなさいよー。

気の利いたセリフなんていらないからさー。

そしたら君はドラマの主人公の様な言葉を口から吐き出したよね。しかも泣きながら。

そんなわざとらしいセリフを待ってたんじゃないんだってば。

前にも言ってたじゃん。俺たち結婚するかもなって。

浅はかで世間知らずな君のプロポーズでも、ちょっと想像しちゃったもん私。

これじゃあ頼りにならないっすよ。

たぶん、このあと抱きしめてキスするでしょ。

そんなことしたら違う人好きになっちゃうからね。

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