私と君は黙って歩いてた。
いつもみたいに手は繋いでくれなかったね。
私が怒ってると思ったでしょ。
きっと君は頭ん中でグルグル言葉を選んでたと思うなぁ。
おーい、なんか言いなさいよー。
気の利いたセリフなんていらないからさー。
そしたら君はドラマの主人公の様な言葉を口から吐き出したよね。しかも泣きながら。
そんなわざとらしいセリフを待ってたんじゃないんだってば。
前にも言ってたじゃん。俺たち結婚するかもなって。
浅はかで世間知らずな君のプロポーズでも、ちょっと想像しちゃったもん私。
これじゃあ頼りにならないっすよ。
たぶん、このあと抱きしめてキスするでしょ。
そんなことしたら違う人好きになっちゃうからね。
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