2011年4月19日火曜日

金やん

金やんとは中学一年からの付き合いで、ずっと仲良くしている友達だ。

金やんの父親は歯医者で開業している。

やはり家は裕福なほうで、今でもかなりの額のお小遣いをもらっている。

そして月に三十万ほど金やんはオイラにおこづかいをくれる。

なんていい奴なんだろう。

でも金やんの容姿は吐くほど気持ち悪い。

電動コケシみたいな頭に、メガネを掛けていて、日に五年は浴びてないだろうというほど、色白である。

まるでクリスタルのようだ。いや、クリスタルに失礼だ。

そして、ブサイクのくせにメチャメチャいい服を着ている。

ブランド物で固めたそのボデーは本当にこの世のものとは思えないほど気色悪い。

もう妖怪レベルと言っても過言ではない。

もしかしたら妖怪かもしれない。

2011年4月18日月曜日

小さいコップをたくさん持っている人

小さいコップをたくさん持っている人が目の前に立っています。

何を言うでもなく、何をするでもなく。

コップはコーヒーカップでしょうか。

というよりも目的は何なのでしょうか。

ずっと無言でニヤニヤしています。

コーヒーカップをたくさん持ってニヤニヤしています。

僕のリアクションを待っているのでしょうか。

これはある意味勝負を仕掛けられているのでしょうか。

だったらノーリアクションでいったろうじゃないですか。

2分後…。

コップの人:「何ずっと見てんだよ。」

僕:「えーーーーーーーっ!!!!!!!」

2011年4月11日月曜日

ローションおばさんは鼻くそ 祝100回記念スペシャル

とうとうローションおばさんは鼻くそが、めでたく100回目を迎えました。

その100回記念スペシャルとしてインタビューをしてみたいと思います。

インタビューの相手は、なんと僕自身!

ん~楽しみ!!

僕:「どうですか?100回目を迎えた気持ちは?」

僕:「まぁ、嬉しいと言えば嬉しいですね。けど積み重ねれば100回ぐらい、いくと思いますよ。そんなに大それたことはやってませんからね。あくまで通過点です。」

僕:「通過点。では、いわゆるゴールという一つの目標、もしくは設定みたいなものがあるということですか?」

僕:「ゴール?ん~、難しいですね。現時点ではゴールというものは設定していません。ゴールというものを今、一つ述べよと言われれば、一つ一つの文章の終わりがゴールですね。一つの文章で完結しているわけですから。」

僕:「何か文章を書く上で注意と言いますか、気を付けていることなどはありますか?」

僕:「特にそういったものはありません。自分が後で読んで、楽しいと思えることが一番ですかね。」

僕:「なるほど。他人が読むということをあまり意識されていないということですか?」

僕:「そうですね、自分自身のために書いてるという割合のほうが多いです。」

僕:「それでは、何を目的にして文章を書いていらっしゃいますか?」

僕:「それも特にないです。基本的には自己満足なので。誰かのために書いてるわけではないですし、ノルマも〆切もあるわけではないですから。」

僕:「そうですか。わかりました。それでは最後に僕自身に一言あれば、よろしくお願いします。」

僕:「そうですねぇ。ま、健康に気を付けてっていうことと、あと、あまり時間に追われるような生活はするなよってことぐらいですかね。」

僕:「わかりました。今日はどうも、ありがとうございました。」

僕:「ありがとうございました。」

2011年4月5日火曜日

息子の名前

息子が生まれたので名前をどうしようか相談するために姓名判断師の元を訪れました。

「どう言った名前がいいですかね?」

「あなたの苗字に合った名前をいくつかピックアップさせて頂いたので、よろしければ参考にして下さい。」

1 膝ノ助

「ひざのすけ…ですか?」

「はい、ひざのすけです。これは、あなたの苗字に非常に合った名前ですね。」

2 幸太郎

「こうたろうですか?」

「いいえ、<しあわせふとろう>と読みます。この名前も非常に合いますね。」

3 アボ彦

「あぼひこ?カタカナが入っても大丈夫なのですか?」

「はい、TPOをわきまえれば無理ということはないです。」

4 S男

「えすお?英語入ってません?」

「これからはグローバル社会。英語の入った名前も無理ということはないです。」

5 100% /

「これは?」

「えー、これは<ひゃくぱーせんと すらっしゅ>です。計算に強い名前ですね。」

「ありがとうございました。今、挙げていただいた名前を参考に家内と相談して決めたいと思います。」

「そうですか。末永くお幸せに…。」

2011年4月2日土曜日

旅、タビィー、足袋

喫茶ブライアンで俺はパタジーさんと忍者を旅行に誘う。

俺:「どこか旅に出よう。」

パタジー:「タビィー?」

忍者:「足袋?」

俺:「うん、旅。」

パタジー:「タビィーッテナニ?」

忍者:「足袋は出るものではなくて、履くものだよ!」

パタジー:「タビィーッテナニ?」

俺:「違うよ!旅だよ!た、び!!」

忍者:「谷?」

パタジー:「タニッテ!!プププッ!」

俺:「誰が谷って言ったっ!?耳だいじょうぶか!?」

パタジー:「ミミガー?」

俺:「お前は黙ってろ!!」

忍者:「そんな言い方カワイそうだと思う…。」

俺:「わかったよ!悪かった!ごめんな!」

パタジー:「ムカシ悪カッタノ?」

俺:「そんな話はしてないっ!旅行に行こう!旅行!」

忍者:「おいっ!!何でリョウコのことを知ってるんだっ!?」

俺;「しらねぇよ!誰だよ!」

パタジー:「ファッキン、ジャップ…。」

俺:「お前殺すぞ。」

忍者:「ファンキージャンプ?」

俺:「はぁ?」

今日も俺達は噛み合わない会話を続け、ブライアンのマスターは静かに知恵の輪をやっている。

マスター:(アイツらまた来てんのか…。はやく帰んないかなぁ…)

完。

2011年4月1日金曜日

噛みしめた

お口をモグモグしているジジイがいた。

腰は曲がっているし、服装もみすぼらしい。

杖もついているので結構な、お歳ということは想像できる。

それでも口はずっとモグモグしていて、常に動いている。

ただ何を噛んでいるのかは、わからない。

常にモグモグ。

ずっとモグモグ。

モグジイに勇気を出して聞いてみた。

「なんでモグモグしているの?何を食べてるの?」

そして、モグジイは静かに答えた。

「プリン…。」

モグジイありがとね!