2014年12月4日木曜日

離婚したい

最近わたしのアタマの中をひとつの言葉がループザループしている。

「夫と離婚したい」

結婚して約5年。夫婦ふたりで子どもはいない。旦那はきちんと仕事をするし休みはふたりで出掛けたりもする。何が不満なのか聞かれたら何も答えられない。けどずっと離婚したいと思っている。わけのわからないこの感情を友だちにも相談したりしている。けど結局何も解決しないまま時だけが過ぎる。

「このままではダメだ!」

そう思った私はこのわけのわからない気持ちを整理する為に将棋を始めた。

将棋。

最初はルールさえもわからず、入門の本を片手に一生懸命覚えた。その努力の甲斐もあって下手くそだったわたしもメキメキと力をつけていった。

そして1年後。

わたしは将棋をやめた。

ある程度打てるようになると急に興味がなくなり将棋から遠ざかる生活が続き、そして結局将棋をやめてしまった。

将棋をやめてからというもの生活は荒れに荒れた。酒にタバコ。そしてドラッグ。もう人には戻れないような気がした。

そんなとき夫がわたしの目の前にあらわれた。

将棋盤を持っていた。

そして



「将棋指そっか。」



と夫は言った。

その言葉をきいた瞬間の0.何秒かでわたしは将棋盤を踏みつけて、夫の体をめいいっぱい抱きしめた。


2014年12月3日水曜日

斜め横のコーヒーショップ

僕のアパートの斜め横に小さなコーヒーショップがある。

店内にはたくさんの種類のコーヒー豆がケースに並べられていて、店長さんに言うとコーヒーの豆を購入できるようになっている。椅子も数脚置いてあってお店で飲めるようにもなっている。壁には地元の方が描いたと思われるJAZZのミュージシャンや花の絵が飾ってあってとてもお洒落だ。

僕はときどきこのコーヒーショップへ行き¥400のコーヒーを注文して本を読む。

しかしコーヒーが出てきたことは一度もない。店長にコーヒーの銘柄を伝えても店長は頷くだけでコーヒーを出してくれない。ずっと待ってるけどずっと出してくれない。

仕方がないので僕はいつもそのまま帰る。

そして思い出すとそのコーヒーショップへ向かう。

またコーヒーを注文する。

でもコーヒーは出てこない。

だから一回も飲んだことがない。


2014年12月2日火曜日

胎児は夢をみる

たぶんこのクソ狭いアパートの部屋は母胎だ。

その中で365日中ずっと座っている座椅子

の上でレコードを聴きながら座る

生温いへやの鍵は全てロック。

手を伸ばせばなにもかも取れる場所。

ここから出たくない。

ん、まてよ。宇宙じゃない?

ジュラ紀からプレステスリーじゃない?

いやビッグバンじゃない?

北京原人のおっさんと戦国時代の思い出をグラス傾け花咲かしてるんじゃない?

胎児は夢をみてんじゃない?ドグラマグラじゃない?

若松孝二もなんかあったじゃない?

宇宙日本世田谷じゃない?

2014年11月30日日曜日

センキュー

いつものところに釣りにいくと、知らんじいさんがいた。

知らんじいさんは釣り糸ではなく、おうどんを垂らしている。

「それおうどんですよ。」

僕の声に気がつくと知らんじいさんはビックリしてそのおうどんで首を絞めはじめた。

でもそのおうどんは、やわくて何度も何度も千切れている。

「讃岐にしたらどうですか。」

僕は知らんじいさんに讃岐を手渡した。じいさんは何度も何度もセンキューと言い、讃岐で首を絞めている。

僕はなんだかなぁと思い、じいさんの持っている讃岐をずずっとすすった。

じいさんは何度も何度もセンキューと言っていた。




2014年11月28日金曜日

インポテンツ

突然インポテンツになったので病院に行った。

「切除ですね。」

「え、切るってことですか。」

「そうですね。切除ですね。」

「他に方法はないのでしょうか。」

「ないですね。切除ですね。」

「わかりました。よろしくお願いします。」

同意書にサインをし、手術を受けることになった。

手術は成功した。

そして両親へ報告。

「女になりました。申し訳ございませんでした。」

両親は少しだけ泣いて、少しだけ笑ってくれた。


2014年11月27日木曜日

口パク

目覚めると枕元に見知らぬ男の人が立っていた。初老で白髪頭に長髪、そして随分と小汚い。

「すいません、どちら様ですか?」

と聞いてみる。すると初老の男はピシャリとおデコを叩いてきた。

「いつまで寝てるつもり?なんで?なんなの?バカなの?」

「どういうことでしょうか。」

「は?なんなん?危機管理能力ゼロなん?早く働けや。何してんの?もうお金無いでしょ?なんでお金無いのに働かないの?保険とか年金とかどうしてんの?バカなの?え?バカなの?」

寝起きに知らない初老の男からずっと説教をされている。もうウンザリしてきたので小学校の頃の楽しかった思い出を振り返ってみる。意識を集中させる。だんだんと初老の男が口パクになってきた。よーしいい調子だ。田植え楽しかったなぁ。バレンタインにチョコもらったなぁ。野球の練習キツかったけど試合に出れてよかったなぁ。楽しかったなぁ。。。

2014年8月1日金曜日

口からでまかせ

 四畳半の小さな部屋の隅々にビっチビチに広がった自意識を拾い集めて圧縮機でプレスします。プレシャスです。プレーボーイです。相対主義です。中大兄皇子です。腐ったイカです。チャベスです。ぶち殺しますか?いえ返り討ち。待ち受けですか?食べ残し。豆タクシー。なんですかそれ。豆でできたタクシーですか。いえ豆でできたデラソウルです。寺SOULです。盛り上がりましたよ。お寺の中で住職たちがひっちゃかめっちゃかで。坊主温座乱。シャック!レブロン神。まぢ?どうなるのJBA。どうなるのJBs。無着色でしょ。肉畜生でしょ。ペストリーでしょ。ケミカルウォッシュでしょ。マッチョでぶっちょ。相撲。八卦よい。どうなったんですか。爆死して爆睡して爆笑してます。もしくはそのいずれかです。いずれ彼とは別れようと思っています。クチャクチャしながらご飯たべるんだもん。見てランナーイ。やってランナーイ。全てはこれからよ。温和なボギーさん。石川遼さん。ボギー3。ブギーマン。イギーポップ。力石徹。吹石一恵。いちいちハズレ。ピチピチアギーレ。律義に走ーれ。式部をアジれ。錦を飾れ。マスクを外せ。ラスクを回せ。知識を晒せ。クチはでまかせ。