僕はそのお金で生活をしている。
パンとコーヒーを買って余ったお金は次の日に繰り越し。余裕があるときにはタバコを買ったりもする。
ある日天使さんに聞いてみた。
「なぜ僕に毎日500円をくれるのですか?」
天使さんは少し微笑んでこう言った。
「君は社会生活に向いていない。人と関わることができない。そうなるとお金を得ることができないだろう。そんな君を見ているとついつい500円をあげたくなるんだよ。」
天使さんはそう言うと羽をパタパタとさせて飛んでいってしまった。
天使さんがいたところには少しだけ羽が落ちていた。
その羽をかき集めて僕は羽毛布団を作ることにした。
毎日毎日天使さんが来るたびに羽を拾い集め、羽を貯金をする。
だいぶ溜まったところで羽毛布団が完成した。
これで温かく眠れる。