2014年12月11日木曜日

泥人形

僕は最低の泥人形だ

本当に最低だ

たぶん君が知ったら幻滅するだろなぁ

やだなぁ

アホだなぁ

アフォーダンスだなぁ

ギャングギャングダンスだなぁ

あ!そうだ!踊ろう!踊っちゃおう!そして忘れちゃおう!そうだよ!そうしちゃおう!愛染明王!

そしてそのまま踊り続けること8年

いろんなことなくダンスインザダーク

君のとびっきりの笑顔で僕は崩れた

2014年12月10日水曜日

ずっと続けばいいのになぁ

コインランドリー

洗濯待っている間に

音楽評論の本を読む

外は夕闇

帰る人たち

ふたりの子どもと手をつないでいる母親

ずっとずっと続けばいいのにな

荷物を降ろしたニイちゃんも

チャリに乗ってるカップルも


2014年12月8日月曜日

お股クサイ

お股クサイ、風呂入りたい。

じき30歳になるこの手前。

もうダメ金ねー。外は晴れ晴れ。

テレビつけると黒人大暴れ。白人に射殺された青年。権力に敬礼する命令。もうわかんねから昼寝。起きたら外はもう夜で。過ぎちゃっていた夕暮れ。ロマンスグレーの張り紙。選挙始まるもうじき。部屋の中に掃除機。で吸い取って嘘つき。ムカつき。餅つき。あんころ餅。人間たち。いろんな形。思い出す昔話。ああ虚しい。

2014年12月4日木曜日

離婚したい

最近わたしのアタマの中をひとつの言葉がループザループしている。

「夫と離婚したい」

結婚して約5年。夫婦ふたりで子どもはいない。旦那はきちんと仕事をするし休みはふたりで出掛けたりもする。何が不満なのか聞かれたら何も答えられない。けどずっと離婚したいと思っている。わけのわからないこの感情を友だちにも相談したりしている。けど結局何も解決しないまま時だけが過ぎる。

「このままではダメだ!」

そう思った私はこのわけのわからない気持ちを整理する為に将棋を始めた。

将棋。

最初はルールさえもわからず、入門の本を片手に一生懸命覚えた。その努力の甲斐もあって下手くそだったわたしもメキメキと力をつけていった。

そして1年後。

わたしは将棋をやめた。

ある程度打てるようになると急に興味がなくなり将棋から遠ざかる生活が続き、そして結局将棋をやめてしまった。

将棋をやめてからというもの生活は荒れに荒れた。酒にタバコ。そしてドラッグ。もう人には戻れないような気がした。

そんなとき夫がわたしの目の前にあらわれた。

将棋盤を持っていた。

そして



「将棋指そっか。」



と夫は言った。

その言葉をきいた瞬間の0.何秒かでわたしは将棋盤を踏みつけて、夫の体をめいいっぱい抱きしめた。


2014年12月3日水曜日

斜め横のコーヒーショップ

僕のアパートの斜め横に小さなコーヒーショップがある。

店内にはたくさんの種類のコーヒー豆がケースに並べられていて、店長さんに言うとコーヒーの豆を購入できるようになっている。椅子も数脚置いてあってお店で飲めるようにもなっている。壁には地元の方が描いたと思われるJAZZのミュージシャンや花の絵が飾ってあってとてもお洒落だ。

僕はときどきこのコーヒーショップへ行き¥400のコーヒーを注文して本を読む。

しかしコーヒーが出てきたことは一度もない。店長にコーヒーの銘柄を伝えても店長は頷くだけでコーヒーを出してくれない。ずっと待ってるけどずっと出してくれない。

仕方がないので僕はいつもそのまま帰る。

そして思い出すとそのコーヒーショップへ向かう。

またコーヒーを注文する。

でもコーヒーは出てこない。

だから一回も飲んだことがない。


2014年12月2日火曜日

胎児は夢をみる

たぶんこのクソ狭いアパートの部屋は母胎だ。

その中で365日中ずっと座っている座椅子

の上でレコードを聴きながら座る

生温いへやの鍵は全てロック。

手を伸ばせばなにもかも取れる場所。

ここから出たくない。

ん、まてよ。宇宙じゃない?

ジュラ紀からプレステスリーじゃない?

いやビッグバンじゃない?

北京原人のおっさんと戦国時代の思い出をグラス傾け花咲かしてるんじゃない?

胎児は夢をみてんじゃない?ドグラマグラじゃない?

若松孝二もなんかあったじゃない?

宇宙日本世田谷じゃない?